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新農相体制後の備蓄米について

  • 執筆者の写真: 本田商店
    本田商店
  • 5月26日
  • 読了時間: 2分

備蓄米放出に関して、ここ最近よくお問い合わせ頂く質問について回答申し上げます。



Q:そちらのお店にも、2,000円台のお米が入荷しますか?

A:現時点では、そのような予定はございません。 Q:2,000円台の米が出回るようになれば、他のお米も安くなりますか?

A:可能性はありますが、現時点ではそのような兆候は見えておりません。


Q:新米になれば安くなりますか?

A:備蓄米放出・生産者への補助金等の政策にも左右されますが、現時点で入っている情報だけで考えれば、劇的に値下がりするとは考えにく状況です。



小泉新農相就任後、政府備蓄米の運用方針が大きく変化致しましたので、下記の通りご案内申し上げます。なお、最後に農水省の資料ページのリンクを貼ってありますので、詳しくはご自身で其方をご覧下さい。

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【放出対象者】

年間10,000トン以上の取扱数量(見込でも可)を持つ大手小売業者

→これまでの放出対象であった集荷業者(主に農協関連組織等)よりも一段階消費者に近い立ち位置である小売業者に限定されるようです。

→当店のような町米屋は全く対象になりませんが、「売渡状況に応じて対象者を拡大」との一文もあるので、いずれ回ってくる可能性はあります。


【売渡数量】

令和4年産米(古々米)20万トン+令和3年産米(古古々米)10万トンの合計30万トン。

→これまでの放出で、既に令和6年産米と5年産米の備蓄米は使い切っていますので、より古い備蓄米が対象です。


【買い戻し条件】

買い戻し不要。

→これまでは、原則1年以内(その後緩和されて5年以内に変更)の買い戻しが必要でした。


【販売方法】

国が提示した価格で販売する随意契約方式。毎日先着順で契約希望業者を募るようです。

→これまでの競争入札方式から大幅な変更となりました。


【売渡価格】

令和4年産米:税別11,010円/60kg

※白米換算:おおよそ税別205円/kg

令和3年産米:税別10,080円/60kg

※白米換算:おおよそ税別190円/kg


→上記価格で入手出来るのであれば、小泉新農相の言う「税別2,000円/5kg」での販売は特段利益を絞らなくとも十分可能な水準です。但し、ブレンドせずに生一本で販売した場合に限ります。


【その他】

小泉新農相曰く「6月上旬にはスーパーに2,000円で並べる」とのことですが、一般論で考えれば時間が足りません。備蓄米が保管されている倉庫からの搬出→荷受→精米→袋詰め→小売店への輸送→陳列販売というプロセスをそんな短期間で出来るとは考え難いです。しかし、江藤前農相の辞任前から下準備をしていたのであれば、実現可能性は0ではありません。


 
 
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