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「安い米をまとめ買い」「備蓄用にまとめ買い」系のご要望には原則応えられません

  • 執筆者の写真: 本田商店
    本田商店
  • 3月26日
  • 読了時間: 4分

先日、政府による備蓄米放出が為されましたが、弊店の立場から見れば今のところ“全く”効果がなく、業者間取引価格は依然高値で推移し、農相の言う「スタックした在庫」が溢れて来るという状況も見られません。


昨年の米騒動時と比較しても格段に状況は悪く、既に在庫切れで休業・閉業を選択する同業者も出てきています。業界内では、「どこかに米が隠されている」のではなく「新米まで米が足りない」と予測・認識しています。


弊店も例外ではなく、常連客様や得意先の企業様に納品するお米の確保で精いっぱいという状況で、初めてお越しになるお客様にまとまった量のお米を販売する余力がございません。


本日現在、比較的余裕のある在庫を中心に初めてお越しになるお客様への販売も行っておりますが、ここ1~2週ほどで「日本政府とアメリカが米不足に誘導して日本人を飢えさせようとしているので、備蓄しておきたい」「有事(戦争・天災等)に備えて米を〇〇年分備蓄したい」といったご要望のお客様が立て続けにご来店されており、弊店の状況(在庫に余裕がない)を説明してもなかなかご理解頂けずに苦慮しております。今後も上記のようなお客様が続くようであれば、初めてお越しになるお客様への販売を一律で中止する可能性もあります。


店主個人と致しましては、そういった考え方に対して世間一般と同じく「陰謀論」で片付けるつもりはなく、寧ろそういった説・推測・論調に関してはかなり研究しているつもりです。しかし、それとこれとは別です。そういった考えを持っていたのであれば、今頃になって騒ぎ始めても遅いと考えます。


「備蓄」は平時のうちに備えることが前提であり、すでに品薄になっている現在になってから行うことは、“自分だけ助かれば良い”という単純な「買い占め」です。


弊店では、現在の状況を見越して一般向けの備蓄サービス(『米ストック』)をご案内したほか、昨年の米騒動が顕在化する半年前には常連客向け会員制度(『米穀通帳』)を設け、弊店をご利用頂くお客様に対して出来得る限りの対策をご提示してきたつもりです。


そういった取り組みに加えて、この状況下で初めてお越しになるのお客様の備蓄分までお世話する余裕は弊店にはございません。誠に恐縮ですが、これまでご利用されていた販売店様に掛け合って頂きますようお願い致します。




下記のクチコミは昨年の米騒動下において「普段買っているスーパーに米が無くなったから買いに来た」という一見客の方が投稿したものです。

こちらの方も仰っている通り、弊店では状況によっては常連客様を優先します。このスタンスは今年に於いても変わりません。


現実問題、こういう異常事態下にご来店されてまとまった量を買って行かれる方より、少量でも良いので常日頃より継続して買い支えて下さるお客様の方が大変有難いのです。

この期に及んでも「沢山買うから安くして」「高い米を買うんだから沢山買っても良いでしょ?」というスタンスの方が見えますが、状況はそういう次元をとうに超えているのです。


繰り返しになりますが、現場の実感としては「米が足りない」から「高値になっている」のです。それなのに、「沢山買うから~」とか「高い米を買うから~」という提案は全く状況と嚙み合っていません。



長くなってしまいましたが、要点をまとめます。


  • 実際問題、仕入が滞っている(生産者も卸も余裕がない)のだから致し方ないのです。

  • 弊店が抱えているお米は、その殆どが行先の決まっているお米です。

  • 政府放出の備蓄米は、弊店には一切流れて来ていません。

  • 放出された備蓄米の殆どは農協さん系列企業に渡ったので、安価な米を購入したい場合は、そちらでご相談下さい。

  • まとめ買い等のご相談は有難い限りですが、その手の話は今年産の新米流通以降(8~9月以降)にお願いします。

  • 高額であろうが、これまで利用されていた購入先に米があるのであれば其方で買って下さい。


ご理解頂ければ幸いです。

宜しくお願い致します。

 
 
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